b91d832bf9a40c283ca56b190e2655b60000_cover

未知との遭遇

作者:腰乃

いつも喧嘩腰の二人が繰り広げる安心感あるBLストーリー

新人のくせに無駄に余裕があり終日しゃーしゃーとしている男渋谷。
そんな渋谷はパンツ大好きなコレクターだった。
ある日先輩の本田にその趣味を知られてしまう。
趣味を理解してくれたいい人・・・と思いきや、その日から本田から精神的な恥辱(?)をあびせられるようになる。
「教えなきゃよかった!」
そんな本田に好きだとくどかれ!?でもいじめることはやめない本田。
いったい何がしたいんだ!?
本田の小学生並の愛情表現にキレる渋谷。果たして二人は一体どうなる!?

パンツフェチにはたまらないリーマンラブコメです。
今時風な青年二人が繰り広げる小学生の様な言い合いややり取りが笑えます。
また、会話のテンポがいいんですよね!
絵はスッキリとして見やすい感じで、無骨な感じの体つきが好みでした。

このパンツコレクターという設定ですが、どれくらいコレクターかというと、スーツケースにびっしりと仕切りまで作って綺麗に納めるマニアっぷり(笑)

種類は普通のものからきわどいもの、可愛いものまでそろっています。

この渋谷が持ってるパンツ。パンティーちっくなものが多いのですが、決して女装癖という訳でも無く、きちんと男性用ランジェリー。
そして素材や履き心地にこだわる感じの本当にパンツを愛している男なのです(笑)

なので女々しい受けではなくちゃんと男。という感じがツボでした。
最初は渋谷のことをいけ好かねえと思っていた本田。
これがきっかけで、無口なイメージで近寄りがたかったが実は本田の事をお手本にしていたという渋谷。
趣味を否定せず聞いてくれる本田に懐きます。

否定せずに聞いてくれてたと思いきや、

「そういや、お前昼間もスーツの下にあれ穿いてんの?えーと・・・パンティ?」

全然理解していない本田(笑)

「ちょっとパンツ見せて」

興味本位で渋谷に詰め寄り、ズボンをズリ下げようとします。

「今日のは見ちゃだめ・・・ッ」

なんと・・・・・

いちごパンツ(笑)

なんかこんな漫画あったなーと思いながら笑います。

恥ずかしがってぷるぷる震える渋谷の様子に

「むしろいいかも?」

なにかが目覚める本田。

ここから小学生本田の本領が発揮されます。

小学生本田についてなのですが、漫画の間間に本当の小学生のころの本田と犬(シブヤ)の話が載るんですが、
これがまた本田の性格を良く表している。
出会ったその日に構い過ぎて不仲になる本田とシブヤ(笑)
そんな一人と一匹の話も楽しく読めます。

ある日の社内、資料を探している渋谷に声を掛ける本田。
渋谷は警戒心マックスです。
台座にのってる渋谷の尻を見つめて、パンティラインが出て居ないことに気づく本田。
パンティ穿いてるだろ。尻破けてんぞ。
と真顔でからかう本田。

穿いてることを言わねぇよと油断させておきながら

「そんかわり 今日はどんなパンツ穿いてんのか見せろ」

と油断している渋谷のズボンを下ろします。
小学生のパンツめくりか!と言いたくなるそんな雰囲気(笑)
えろい感じはまったくありません。

そして気になる渋谷くんのパンツは・・・

縞のTバック!!!
興味津々でパンツの観察をし始める本田。
きわどいパンツに収まる大きめそう大きめの股間の収まり方や毛はどうしているのかなど執拗に観察し始めるしまつ。

はい、何度もいいますが、エロく迫る感じじゃありません。

恥ずかしさに固まってぷるぷる震える渋谷くんはエロ可愛いですが、本田の小学生っぽい対応でそこまでエロく感じない。
そこがこの漫画の魅力だな、と思います。

泣きそうな渋谷にどんどんイジメ心が沸き立ちセクハラをする本田。
けっこうエロいことをします。
無自覚?言葉攻めだったり電マ攻めだったり。

「渋谷・・・お前 泣いてるとかわいいな」

このドS!!!!

キレる渋谷にまったく反省していない本田。
この反省のしなさがまたキレる要因だと思うんですが、本田は気づかないんですよねー。

本田は優しくしたいと思っているらしいのですが、どうやって優しくすればいいのかわからないんです。

まさに小学生。

そしてシーンはまた変わります。
打ち合わせの帰り道、バス待ち中に渋谷がトイレをしたくて我慢しているところから始まります。
覗かれるからといって頑なに立ちションを拒む渋谷。
そんななか、田舎の道沿いにどどーんと立ちそびえる「お城」

まぁ、いわゆるラブホなわけですが、唯一空いてる部屋のトイレを借りることにします。

しかし通った部屋はなんとSM部屋。

本田が面白がって部屋のリモコンをいじっていると、渋谷の上に檻が下がってきて、閉じ込められる渋谷(笑)

渋谷が不憫すぎます。

すぐに開けようとするも操作が分からず、キレる渋谷に逆ギレする本田。
いじめっ子モードに入ります。
開けてほしかったらここでパンツを見せろといい、檻から離れていってしまう本田。
悠長にたばこを吸い始めます。

そんな本田に限界寸前な渋谷。

顔を真っ赤にしてぷるぷる震える様子が可愛い!
耐えきれずズボンを脱ぎ始める渋谷に

「どうせならもっと色っぽくぬいでくんね?」

このドS!!!!(笑)

恥ずかしがって泣いてしまう渋谷に本田も焦ります。
焦って檻を開けてあげようとする本田ですが、もう限界が来すぎて動けなくなる渋谷。
謝りながらタオルで包んでやるから出せとなだめる本田。
だめと言いながら限界な渋谷は本当に包まれながら出してしまいます。

出しながら羞恥に震える渋谷に本田は堪らずキスします。
このままエロ突入か!と思いきや、仲良くお風呂。
「・・・本田さん・・・俺のこと嫌いなんすか?」
「なんで?嫌いじゃねーよ」
「じゃあどうして」
「イヤがってる顔か可愛いから・・・かな?」

「そんな理由があってたまるか!!!」

そんな喧嘩腰。
いつになったら結ばれるのかなー。という二人です。
が、次の話で本田がついに疑問を持ち始めます。

「俺のやってることってセクハラになんのか・・・?」

いまさらか!!!ようやくそこか!!!

渋谷にどんどん惹かれる本田。

なんだかんだ仲が良い二人。

無自覚でまたいじめてしまうのですが、もう帰れ!と本気でキレる渋谷に
初めて自覚します。

「や・・・優しくしたい!!!」

「らしい・・・?」

まだからかわれていると思いキレる渋谷になんと言っていいか分からず、とりあえず褒める本田。

もう不器用すぎます!!

そしてようやく、渋谷の事が好きだと気づく本田。

「な、俺とつきあわね?」

自覚すると手が早い本田、さすがです。

かわいいと言いまくりながら完全口説きモード。
戸惑う渋谷。

そして渋谷が意識するターンが始まります。
態度が変わる本田に、あれほど好き勝手しておいてなんでつきあえると思えるんだ・・・と寒気を覚えます。

かなりハードな事はやってますが急に恋愛モードにならないところがいいと思います。
ここで渋谷がキュンとでもなっていたら疑問を覚えるところ。

本田の謎な行動が分からない渋谷。

「お前最近ずっと俺のこと避けてる」
「あんたが俺にセクハラばっかすっからだろッ」

二人して言い合いになる始末。
でもこの言い合いで何も言わない本田が内心をぶちまけます。

「話してーのに逃げてくし 捕まえたら嫌がるし パンツ見せろっつったら無くしどうすりゃいいんだ!」

ここで小学男子本田の本性に気づく渋谷。呆れかえります。
余裕のない本田を見て逆に余裕を取り戻す渋谷。

「俺のことろくにしりもしないくせに」
「だからこれから知ってこうと思って一緒に居てーんだ パンツの色ぐらい教えろ」
「好きだから逃げんなよ」

パンツから離れてー!(笑)

いつも飄々としているのに自分の前では余裕無く取り乱す本田。

「ちょっと気分いいかも」

初めて渋谷からキスします。

そんな渋谷に顔を真っ赤にして喜ぶ本田。

不器用男は単純男でもあったようです。

それから渋谷に歩み寄ろうとする本田。
本田のことを違う角度から見られるようになった渋谷。

他にも色々な出来事があり、結局喧嘩して終わる二人。付き合った・・・のか?という感じで終わります。

初エッチは書き下ろしで描かれていました!
書き下ろしなのでそこは読んで楽しんでください!

喧嘩するほど仲が良い。
喧嘩はすれど気が合う二人の関係はこれからも喧嘩しながら続いていくんだろうなーと思ってしまう感じが好きだなと思った作品です。

なかなかこの距離感の説明がつく上手い言葉が見つからないのですが、ドタバタなそんな二人を微笑ましく見ていられる、安心感のある作品でした。